Node.jsとは、Node.js 日本ユーザグループのサイトから引用させて頂きますと、「Node.jsは高速でスケーラブルなネットワークアプリケーションを 簡単に構築するためにChrome の JavaScript 実行環境 上に構築されたプラットフォームです。」とあります。サーバサイドのJavaScriptの代名詞とも言えるかと思います。
このNode.jsをRaspberry Piで導入して使ってみます。Web系でサーバサイドということでは伝統的にはApache等のHTTPサーバを導入してということになるかと思いますが、Raspberry Piの性能(ここではModel B+です)を考えると動作が軽い方が適しているので Node.jsを使ってみることにしました。今回はインストールと動作確認です。
nodebrewでのインストール
Node.jsのインストールにはいろいろな方法があるようです。またバージョンアップが頻繁に行われているためなのかバージョン管理の方法も複数あるようです。ここでは簡単と思われたnodebrewというバージョン管理ツールを使いました。その方法です。
nodebrew自体のインストール
以下のGitHubサイトの通りです。
$ curl -L git.io/nodebrew | perl – setup
以下はTeraTermでのスクリーンショットです。以降、同様にTeraTermでのスクリーンショットです。
パスの追加の指示があるので追加します。ここでは、.bashrcの最後に追記して、.bashrcの再読み込みを実行しました。
以上でnodebrew自体のインストールは完了です。確認の意味で nodebrew ls-remoteと実行しますと以下のようにnode.jsのバージョンの一覧が表示されます。
node.jsのインストール
次にnode.jsのインストールです。まずインストールの方法ですが、バイナリインストールとビルドインストールがあります。バイナリインストールの方が速いですが、バージョンによってはRaspberry Pi用のバイナリファイルがない場合があるようです。バージョンに制約があって仕方がない場合はビルドインストールを使い、制約がない場合はバイナリファイルが存在するバージョンをインストールするという方法が現実的とも思います。(※ここではビルドは1時間以上経過しても完了しなかったのでやめました。)
ここでは以下のようにインストールしました。
$ nodebrew install-bainary 0.11.0
以下のスクリーンショットでは、v0.11.16をインストールしようとして見つからなかったのでv0.11.0で実行しています。(※その間のバージョンは試していないです。)
インストールが完了してもまだnode.jsは使えません。(※スクリーンショットの状態です。)node.jsのバージョンを以下のように設定します。
$ nodebrew use 0.11.0
以上でnode.jsのインストールも完了です。
これで以下のスクリーンショットの状態のように、node -vでバージョンが確認出来ます。これでnode.jsが使えます。
node.jsの動作確認
やはりHelloWorld的なスクリプトを実行してみます。Node.js 日本ユーザグループのサイトから引用させて頂きます。
var http = require('http'); http.createServer(function (req, res) { res.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/plain'}); res.end('Hello World\n'); }).listen(1337, '127.0.0.1'); console.log('Server running at http://127.0.0.1:1337/');
これをexample.jsに保存して、node exampleと実行します。
ここではそのままlocalhost上での実行となっているのでリモートデスクトップから以下のように確認出来ました。
今回はここまでとします。次回はもう少しWebサーバ的なプログラムを作ってみます。