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フリーランスとしての始動 ー 開業届と準備

株式会社インデペンデンスシステムズ横浜の西田五郎です。
お世話になっております。

前回以下でフリーランス(個人事業主)について解説しました。
フリーランス(個人事業主)と起業の違い:自分で始める仕事の第一歩
今回はそのフリーランス(個人事業主)としてスタートするための準備について解説します。もちろん、システム開発エンジニアとしてのフリーランスになりますのでご了承ください。しかしですが、一般的な幅広いフリーランスとしての準備でも開業届等の共通点があると思います。

フリーランス(個人事業主)として独立を始めるうえで、最初に向き合うべきポイントは「開業届の提出」と「案件を取るための準備」の2つです。どちらも「すぐに収入につながるわけではない」ものの、長く活動していく上では避けて通れない基盤です。今回の記事では、フリーランスとして最初の一歩を踏み出すための手続きを整理し、準備すべきことを実務視点でまとめます。

1. 開業届とは?出し方とメリット

開業届は、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」と呼ばれる税務署への届け出です。提出することで、個人事業を開始したことを税務上明確にすることができます。

  • 提出先:納税地を管轄する税務署
  • 提出期限:事業開始日から1ヶ月以内
  • 提出方法:持参/郵送/e-Tax(電子申請)
  • 様式:国税庁の公式サイトからダウンロード可能

開業届の提出自体は無料で、記入項目も多くありません。ただし、開業届を出すことで「事業所得」として扱われるため、確定申告時の経費計上や青色申告など税務上のメリットを得られるようになります。

2. 青色申告承認申請書も同時に出す

開業届と一緒に提出しておきたいのが「青色申告承認申請書」です。これを出しておくことで、青色申告特別控除(最大65万円)が利用でき、節税効果が期待できます。

  • 会計ソフトを使えば、複式簿記も比較的簡単に対応可能
  • 家賃や通信費の一部など、事業に関連する支出を経費として計上できる

長期的に事業を続けるつもりなら、開業届+青色申告申請のセット提出がおすすめです。

3. 開業届を出しても仕事は来ない現実

開業届を出すことは“スタートライン”ではあっても、それ自体が仕事を生むわけではありません。フリーランスが報酬を得るには、自分で案件を取るための準備が必要です。その準備こそが、実務的な意味での「開業」の第一歩と言えます。

4. 案件獲得のために整えるべき3つの準備

(1)自分を見せる準備

  • 名刺/プロフィール/Webサイトの作成
  • 屋号と氏名の書き方を統一(例:Independence Systems Yokohama 代表 西田 五郎)
  • SNSやメール署名でも活動内容をわかりやすく表示

「何をできる人か」を明確にすることで、紹介されやすくなります。

(2)スキルの棚卸しと証明

  • フロントエンド、バックエンド、業務システムなど得意分野を明確化
  • GitHubやQiitaで技術のアウトプットを蓄積
  • 自分の成果物を見せられる「ポートフォリオ」を準備

特に技術系フリーランスは「見せられる形」が信用に直結します。

(3)実績ゼロでも始められる形にする

  • 自作プロジェクトや学習成果(例:LiDAR制御、シミュレーション動画など)でも十分アピール材料になる
  • 小さな案件やスポット依頼から丁寧に対応し、「初期実績」を積み上げる

5. まとめ:準備がそのまま営業になる

開業届の提出と税務手続きは、“独立の手続き”として必要ですが、実際の仕事はそこから先の「準備と発信」次第で変わります。

  • 自分が何をできるか見せる
  • 実績がゼロでもスキルを証明する
  • 一貫性ある形で発信しておく

これらを丁寧に整えることで、案件獲得のチャンスは自然に増えていきます。
私の場合ですとこのサイトを見て依頼された案件でも実績を積み重ねています。

※ 本稿は実務に基づく一般的な情報整理です。税務・法務に関する詳細は、税理士等の専門家にご相談ください。