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Arduino

Arduino UnoでSPI通信(その2)温度センサADT7310

投稿日:2017年3月11日 更新日:

Arduino UnoでSPI通信の2回目です。前回のArduino UnoでSPI通信(その1)Arduino2台で通信ではArduino Uno2台でSPI通信を確認しました。今回は実際のデバイスでデータを取得します。ここではADT7310という温度センサを使いました。以前に以下でADT7410を使いましたが、ADT7410はI2C通信で、今回のADT7310はSPI通信です。通信方法以外は同じような使い方なのでここではADT7310を使ってみました。
温度センサADT7410(その2)Arduinoでの利用

ADT7310は以下を使っています。
ADT7310使用 高精度・高分解能 SPI・16Bit 温度センサモジュール

Arduino Unoとは以下のように接続します。
ADT7310 – Arduino
CS – Pin10 SS(CS)
SDI – Pin11 MOSI
SDO – Pin12 MISO
SCL – Pin13 SCK
VDD – 5V
GND – GND

スケッチは以下です。
(※2017/03/23 ソフトウェアリセットを追加しました。これで動作が安定しました。)
(※2017/05/29 問題がありましたのでスケッチを修正しました。)

#include <SPI.h>

/*
 * ADT7310での温度データ取得
 * ADT7310 - Arduino
 *  CS  - Pin10 SS(CS)
 *  SDI - Pin11 MOSI
 *  SDO - Pin12 MISO
 *  SCL - Pin13 SCK
 *  VDD - 5V
 *  GND - GND
 */

int SSPin = 10; // Pin10をSS
 
// 初期化
void setup(void) {
  pinMode(SSPin, OUTPUT);
  Serial.begin(9600);
   
  SPI.setBitOrder(MSBFIRST);  //最上位ビット(MSB)から送信
  SPI.setClockDivider(SPI_CLOCK_DIV128); //通信速度を遅く設定
  SPI.setDataMode(SPI_MODE0); //CPOL(クロック極性):0 CPHA(クロックフェーズ):0

  SPI.begin();
 
  SetSSPin(LOW);

  //ソフトウェアリセット
  SPI.transfer(0xFF);
  SPI.transfer(0xFF);
  SPI.transfer(0xFF);
  SPI.transfer(0xFF);
    
  SPI.transfer(0x54);    // 測定開始(continuously read)
  delay(500);            // 仕様上は、240msで開始
}
 
// メインループ
void loop(void) {
  uint16_t uiVal;
  float fVal;
  int iVal;
 
  uiVal = (uint16_t)SPI.transfer(0) << 8;  // AD変換値 上位
  uiVal |= SPI.transfer(0);                // AD変換値 下位

  uiVal >>= 3;                          // シフトで13bit化   
  //uiVal = 0x1fff; //確認テスト用
 
  if(uiVal & 0x1000) {               // 13ビットで符号判定
    iVal = uiVal - 0x2000;         // マイナスの時 (10進数で8192)
  }
  else{
    iVal = uiVal;                 //プラスの時
  }
  
  fVal = (float)iVal / 16.0;           // 温度換算(摂氏)
  Serial.println(fVal, 4);             // シリアル送信
  
  delay(5000);          //例として5秒待つ
}

/*
 * SSピンの設定
 * Lowでマスタからの通信が有効(セレクト)
 * (Highではマスタから通信出来ない(無視される)セレクト解除の状態)
 */
void SetSSPin(int val)
{ 
    digitalWrite(SSPin, val); 
}

このスケッチでは単純に13ビットモードで温度データを取得しています。SPI通信の処理はArduinoのライブラリで処理しています。初期設定の部分はこのように書いたらデータが取得出来たというところもあります。

温度データは以下のように確認出来ました。

ADT7310は16ビットモードでの温度取得も出来ます。またSPI通信に関しては複数のスレーブになった場合のSS(CS)の使い方などが難しくなってくるとは思いますが、今回はここまでにします。


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