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通信制御

無線マイコンTWE-Lite DIPを使ってみた

投稿日:2015年5月6日 更新日:

無線マイコンのTWE-Lite DIPを使ってみました。製品の詳細はメーカのページを参照して頂くとして、無線接続方式が標準規格IEEE802.15.4で32ビットマイコンを内蔵しており、初期設定なしで(書き込み済みのプログラムで)無線化が出来るということです。日本のメーカの製品なのでいわいる技適を取得しています。

私がここで使ったのは以下のタイプです。メーカのサイトや利用者のサイトでマッチ棒のようなアンテナを立てたタイプをよく見かけるかもしれないですが、以下は省スペースタイプのアンテナ一体型です。
twelite1

これを親機、子機として使うように2台用意しました。やはりここはLEDの点灯をやってみました。回路としてはタクトスイッチでLEDをONにする回路です。これをブレッドボード2枚に分けて、それぞれTWE-Lite DIPを使って、親機、子機として親機側にタクトスイッチ、子機側にLEDを設置します。離れたLEDをTWE-Lite DIPの無線を使ってタクトスイッチで点灯するということです。

回路は以下のメーカのページにあります。
TWE-Lite DIP使用方法(初級編)デジタル信号通信の基本動作の解説部分です。

上記リンク先のページでは接続を実体の図で書いているだけで、後はユニバーサル基板やブレッドボードで接続して下さいとのことです。私のようなソフトウェアエンジニアには一瞬これでは混乱しました。要するにデジタルのON/OFFを無線で伝えるということですが、アナログの配線と親機のM1は何だと思いました。アナログは単に値を固定して余計な電波を出力しないようにしていると理解しました。M1はこれで親機として動作するように設定しているようです。(※私はページ最後の関連書籍も合わせて確認しました。書籍の方は初心者でも分かるようにと順番に解説付きで書いてあります。)

これで以下のような感じで配線しました。画像はそれぞれクリックで拡大します。
親機が以下です。
IMG_0356

子機が以下です。
IMG_0355

電池は写っていないですが、単3の乾電池をそれぞれ2本使っています。

基本的なことになると思いますが、親機ではタクトスイッチを押したらONになるようにタクトスイッチの向きを合わせます。子機では、LEDの向きに気を付けて接続します。あと抵抗は330Ωだったと思います。(※厳密には計算して抵抗値を算出しますが、だいたい100Ω~330Ωぐらいなら大丈夫かなと思っています。)

これで何とか親機のスイッチを押している間、LEDが点灯するという動作が確認出来ました。確かに回路だけで無線化が出来ました。TWE-Lite DIP内のプログラムは書き換え可能であり、場合によっては自分でも開発が出来るようです。

今回はまずはデジタルでのON/OFFをテストしましたが、デジタル以外にもアナログをはじめいろいろな使い方が出来るようです。あと、ToCoStick(トコスティック)というのがあって、これで今回のTWE-Lite DIPとパソコン等でシリアル通信が出来るようです。

今回は基本的なデジタルの操作だけでしたがまた使ってみたらその記事を書きたいと思います。

※2015/05/30 追記
もう少しこのTWE-Lite DIP使ってみて、その使い方について把握出来たことを書きます。

TWE-Lite DIPの内部プログラムについて
ここでは2台のTWE-Lite DIPを使い簡単な回路で実験をしました。この場合はTWE-Lite DIPに書き込み済みの「超簡単!TWEアプリ」を利用することになります。この「超簡単!TWEアプリ」を含めて今現在で以下のページにメーカから提供されているプログラム一覧があります。また自作することも出来ます。
TWE-Zeroアプリ

本ページ最後の関連書籍では「超簡単!TWEアプリ」の他に「シリアル通信専用アプリ」を使った記事があります。パソコンやスマホ等でのUARTシリアル接続での制御の場合にはこの「シリアル通信専用アプリ」が便利なようです。

これらのプログラムを書き込むには以下の製品が必要になります。プログラムを書き込む以外にもTWE-Lite DIPの詳細設定が出来ます。
USBアダプター TWE-Lite R

結局、始めに何を揃えればいいのか?
以上を踏まえて、TWE-Lite関連製品を使って無線でのいろいろな実験を始めるとすると、最初に何が必要になってくるのかということになると思います。特に明確な用途が決まっていなければ、以下が基本的な構成でしょうか。(※必要な場合はメーカのページを見ながらご自身でのご判断をお願いしたいとは思いますが。)

TWE-Lite DIP 2台
USBアダプター TWE-Lite R 1台
(※もちろん他に実験に必要な回路部品や電池等が必要です。)

私の場合はこの TWE-Lite R よりも先に以下の製品を買いました。(というか買ってしまいました。)まだ TWE-Lite R は買っていないので、TWE-Lite DIPのプログラムの書き換えが出来ません。そのうち買いたいと思います。

ToCoStick(トコスティック)
このToCoStickはUSBタイプなのでパソコン等で使うには扱いが簡単です。パソコンに接続して詳細設定を変更したり、プログラムの書き換えも可能です。但し中継器的な利用に限定されます。
本サイトでは以下に記事を書きました。
無線マイコン ToCoStick(トコスティック)を使ってみた
無線マイコン ToCoStick(トコスティック)をRaspberry Piで使ってみた
無線マイコン ToCoStick(トコスティック)をAndroidで使ってみた
※2015/05/30 追記ここまで

メーカのサイト
超簡単!無線マイコンTWE-Lite DIP(トワイライト・ディップ)

関連書籍
まず今回は主にこちらの書籍を見ながら操作しました。

あと、以下はRaspberry Pi2の発売前に出た本ですが、今回のTWE-Lite DIPをRaspberry Piで使う記事やその他Raspberry Piのいろいろな活用方法が書かれています。

最後に電子工作がテーマのマンガのハルロックです。

その他関連サイト
つなぐだけで無線化できる「TWE-Lite(トワイライト)ではじめるカンタン電子工作」特別講座

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