Raspberry Piの電源管理の拡張ボードを使ってみました。Ras p-Onという製品です。
電源管理の必要性
製品のページを見て頂ければ詳細に書かれていますが、Raspberry Piには電源スイッチがありませんので、この拡張ボードを利用することによって電源スイッチが使えるようになります。
Raspberry Piは元々は教育用のボードですが、産業用にも利用されています。私も実際にRaspberry Piでの開発実績があります。その産業用の利用の際にこういった拡張ボードは有効です。いきなり電源を切ることによる問題を防ぐことが出来ます。(※もちろん教育用、試作用としてはRaspberry Piの価格が安いのはありがたいです。)
Ras p-Onをセットした状態
以下のような状態です。この製品はType-Aという型で、スイッチがボード上に設置されているのでそのままでスイッチが使えます。RTC(リアルタイムクロック)も搭載されていて電源を切っても現在時刻が保持されます。そのためボタン電池も搭載されています。(実際の使用方法等が必要な場合は製品のサイトを参照して下さい。)
実際に使った印象
やはりスイッチがあって電源管理が出来るのは安心です。コマンドラインから”sudo poweroff”で電源切断まで出来るのは使い勝手がいいです。以下のように実行すると電源が切れます。
覚えておくこととしては、専用のソフトがインストールされていない別のSDカードで起動した場合は電源が切れてしまうので、その場合はDipスイッチをONにした状態で起動するということです。
補足的に
何回か書いたと思うのですが、産業用に実務でRaspberry Piを利用する場合の課題として電源以外にはSDカードの耐久性があります。実務の場合には高耐久性SDカードや産業用SDカードといった種類のSDカードを使う方がいいです。あとは、場合によってはRaspberry Pi Compute Moduleの利用も検討すればいいかと思います。