Raspberry Pi 3 でコンソールケーブルを利用する方法と初期設定についてです。
以下のページ等で今までこのテーマについて書きました。
Raspberry Piをモニターとキーボードなしで導入する(その3)コンソールを使う
Raspberry PiのPL2303内蔵コンソールケーブルのWindows8.1の対応について
Raspberry Pi 3 になって今まで書いたようにコンソールケーブルが使えません。理由としては、BluetoothとUARTでピンが共有になっているということのようです。Raspberry Pi 3になって、Bluetoothが搭載され、そのBluetoothとUARTでピンが共有になりました。デフォルトでBluetoothが有効になっているのでそのままではUARTを使うコンソールケーブルが使えないということです。
それではどうするかというと、UARTの方を有効にして今までのようにコンソールケーブルを使います。この場合は、Bluetoothが使えなくなるのでそのことは意識して、もしBluetoothを使う場合はそちらの設定に戻すことが必要ということを覚えておきます。
ここから具体的な設定方法です。
raspbian-jessieの設定ファイルを修正します。
ここでは、Windows環境でraspbian-jessieのSDカードを作成したとして進めます。以下のようにSDカードのファイル一覧が確認出来ると思います。(※以下は最新のraspbian-jessieではありません。)
この中の以下のファイルをWindows上で編集します。(※それぞれバックアップを取っておいたほうがいいです。)
config.txt
cmdline.txt
改行コードがLinux仕様なので、Linux仕様の改行コードを認識出来るメモ帳以外のエディタを使用した方がいいです。
config.txt
以下をファイルの最後に追記します。
dtoverlay=pi3-miniuart-bt
cmdline.txt
以下のように書き換えます。
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 console=serial0,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait
以上の編集を完了したSDカードでRaspbery Pi 3を起動すると、以下で書いたようにコンソールケーブルが使えました。
Raspberry Piをモニターとキーボードなしで導入する(その3)コンソールを使う
また、コンソールケーブルにもいろいろと種類があります。ケーブルに内蔵されているチップが古いとWindows10では使用出来ない場合がありますので気を付けて下さい。
Raspberry PiのPL2303内蔵コンソールケーブルのWindows8.1の対応について
Raspberry Pi 3の初期設定について
Raspberry Piを起動すると、通常初期設定(raspi-config)を行うと思います。この際に、SSHの通信を許可するようにしておきます。そうしないとネットワークの設定をしてもSSHで通信出来ないです。
以下の手順で設定します。
7 Advanced Options へ進みます。
もちろん、他の必要な項目も設定します。これでネットワークの設定をすれば、SSHでコマンドが実行出来るようになります。(※必要な場合は以下等を参照して下さい。)
Raspberry Piでwifiに接続する
Raspberry PiでAvahi を使ってホスト名でアクセスする
Raspberry Piをモニターとキーボードなしで導入する(その1)SSHでのログインまで